必要?うさぎの去勢
健康なのに…去勢って必要ですか…?
今回はうさぎと去勢について、ぽぷらが実際に去勢手術を受けた時のことを例に挙げて説明していけたらと思います。去勢手術というと”繁殖を防ぐ”というイメージが先行しがちですが、ぽぷらが手術に踏み切った目的はまた別の問題を解決するためでした。
では、なぜ手術が必要であったのか?について説明をしていきたいと思います。
画像は先日Instagramに投稿した動画から切り抜きました。
朝ごはんの風景ですU(•ㅅ•)U
うさぎの去勢について
“去勢”なので、もちろんオスのうさぎに限った話になりますが。手術の方法は陰のうの近くを切開し、精巣を取る手術を行います。開腹手術のような大きな手術ではないので、うさぎさんによっては日帰りで行われることも多いと獣医師より説明を受けました。
費用に関してですがメスの避妊手術が”2万円前後から”であるのに対し、オスの去勢手術が”1万円前後”で手術を受けることができます。その他詳しい値段については過去の記事で解説をしているので、ご参照ください(下記にリンクを貼っています)。
また手術の適応ですが、一般に生後4カ月から3歳を迎えるまでが妥当であると説明を受けました。
うさぎの去勢手術の目的
冒頭にも書きましたが、一口に"去勢"といってもいくつかの目的が挙げられます。
- 多頭飼いでの繁殖を防ぎたい
- 縄張り意識の少し弱めたい
- 攻撃的な行動に困っている
等など手術に踏み切るにあたって、飼い主さんもそれぞれの思いがあると思います。では去勢を行うことのメリットやデメリットはどんなものが挙げられるでしょうか?
● うさぎの去勢のメリット
- 生殖器の病気にかかる心配が無くなる
- 性格が"穏やか"になり、飼いやすくなる
- 縄張り意識が弱まり、スプレー行為(おしっこ飛ばし)やマウンティング(腰振り)が減少する
などのメリットがあります。では反対にデメリットはどういったものが挙げられるのでしょうか?
● うさぎの去勢のデメリット
- 手術時の麻酔使用によるリスク
- 生殖機能が無くなり、繁殖行動がとれない
- 異性への関心が薄れて、”食べる”ことに夢中になり肥満になる可能性がある
私が獣医師から説明を受けた際に特に驚いたのが、一番下の肥満のリスクでした。
● 去勢手術の注意点
去勢は他の手術と比べると簡単な部類に入るそうですが、そうは言ってもからだにメスが入る行為ですので、少なからず”危険は伴う”という事を再認識しなくてはいけません。
また先ほどお伝えしたメリット、デメリットですが決して全てのうさぎの問題行動が無くなるわけではありません。もちろん個体差があり、手術の前後でもあまり変化がないうさぎさんもいます。
飼い主さんはそういった点も考慮しつつ、手術を受けるどうかを検討してみる必要がありますね。
うさぎの去勢の実際~ぽぷらの場合~
ぽぷらは1歳6カ月頃に去勢手術を受けました。当時のぽぷらですが、今とは比較にならないほど縄張り意識が強く、よく私の手に噛みついていました。またスプレー行為やマウンティングも年中見受けられ、困っておりました。
● 問題行動?飼い主の葛藤
確かに困ってはいましたが、動物病院で手術の話を受けると私の中で"葛藤"がありました。私にとって強い縄張り意識やスプレー行為は”問題行動”でしたが、ぽぷらにとっては本能に基づいた行動、つまり”生き延びる為に必要な行動”であったからです。
“健康な体で病気もしていないのに、本当に去勢手術は必要なのか?”と悩みました。
● 獣医師への相談、そして決断
私の抱えている葛藤を担当の獣医師に相談してみる事にしました。私の考えを否定せずに全て受け止めてくれた事を覚えています。リスク(デメリット)の説明も手厚く受けた上で、数々の可能性(メリット)を丁寧に教えてくださいました。問題行動を減らしたいという思いには、人間側のエゴも含まれているかもしれないですが、それでも手術を受けてみようと思いました。
● 術前の診察、そして手術当日
手術を受ける3日前にぽぷらの全身状態を確認する為に動物病院を受診しました。健診で何度も訪れている病院であったので、ぽぷらもそこまで緊張していませんでした
採血検査などをスムーズに受け、この日は帰宅しました。
当日の朝、飼い主の妙な緊張感が伝わってしまったのか、ぽぷらも心なしか落ち着かなかった事を覚えています。事前の診察の結果、ぽぷらの場合”日帰り手術”が可能でした。
緊張しているぽぷらを、これまた緊張した飼い主が送り出す。獣医師は信頼していますが、やはり不安感の方が強かったです。夕方に引き取りに行くまで、家事などに集中できなかった事を思い出します。もちろん手術は問題なく終了しました。
● 手術後の変化
手術後はぽぷらに大きな変化がありまたした。それは縄張り意識が減り、穏やかに毎日を過ごせるようになったことです。それまでは警戒心も強く、なかなか近くに寄ってこなかったぽぷらが自分から手元によって”甘えて”くれた時はとてもうれしかったです。本能的行動が抑えられたおかげで、少し”ぽぷらの理性”が垣間見えた、そんな瞬間でした。
またデメリットとして挙げた点も問題になる事もなく、今日まですくすくと育ちました。見えにくい場所ですが、手術の後は今も確りと残っています。
● 豆知識
余談ですが、去勢や避妊手術はペット保険の保証適応外となっています…。そもそも病気ではなく健康なからだなのに手術を受ける訳ですから当たり前ですが。全額自己負担となります。
おわりに~本日のまとめ~
今日はうさぎの去勢手術の概要と去勢手術の実際~ぽぷら編~をお送りしました。様々な葛藤がありましたが、結果的に私は去勢手術をして良かったと感じています。お悩みの方のご参考になれば幸いですが、どうかうさぎさんと確り向き合って検討していただければと思いますU(•ㅅ•)U
~本日のまとめ~
- うさぎの去勢には繁殖防止以外のメリット・デメリットがある!
- 飼い主はリスクを把握し、納得して手術に臨む必要がある!
- 去勢手術はペット保険の適応外である!
それではこの辺で、ぽぷらいふ!でしたU(・x・)Uノシ
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