うさぎの病気④~泌尿器・生殖器~
泌尿器・生殖器の気になる病気とは…。
今回でシリーズ第④弾となります!前回の第③弾では歯と目の病気である“不正咬合”と“結膜炎”について取り上げましたが、今回は生殖器と泌尿器の病気についてご紹介していきたいと思いますU(・x・)U
画像はご飯をおいしそうに食べるぽぷらです(゚д゚)ウマー
毎朝晩食べているのですが、毎回初生まれて初めて食べたような表情を見せてくれます笑
さて脱線しましたが…それでは代表的な生殖器・泌尿器の疾患についてまとめていきます。
うさぎと乳がん
症状:乳腺にしこりができる
症状の初期では乳腺にしこりができる程度の変化ですが、進行すると患部が赤くただれてしまい、出血を伴う場合もあります。症状の初期から中期では分からないことも多く、見つかってから末期であったと分かるケースも少なくないそうです。
原因:ホルモンの分泌異常や遺伝的な要因
野生のアナウサギはその生涯の中で、多くの子孫を残します。つまりは本能的・遺伝子的なレベルで何度も出産を繰り返すのが当たり前の事であるという事です。
しかしペットとして飼われるうさぎの多くは“出産未経験”である場合が多く、それによりホルモンバランスが崩れているのではないか?と一説では謳われています(諸説あるようですが…)。
それらのバランスが崩れることにより、乳房や子宮などのメスうさぎ限定の疾患のリスクが増える可能性があると言われております(これも諸説あるそうです)。
治療:外科的な手術
動物病院にてがんになった部位を取り除く、外科的な治療が進められる場合が多いです。
予防:日々の健康チェック
ご自宅でできる予防法といえば、日々の健康チェックを行うことだと考えます。人間にも言えることですが、早期に発見し、早期に治療することが大切ですので、日々の健康チェックなどで“しこりの有無”を確りと観察していきましょう!
うさぎと子宮の病気~がんと内膜炎~
症状:血尿や生殖器からの出血など
生殖器からの分泌物(おりもの)や血尿が見られたり、乳頭が赤くなったりとする場合が症状として挙げられます。また生殖器からの出血が見られる場合には注意が必要です。可能な限り早期の受診をお勧めします。
また子宮がんでは、乳がんと同じく症状の初期~中期では気づかないことも多くあり、発見までに時間がかかることもあります(Pд`q。)
原因:不明
うさぎに最も多い悪性腫瘍の一つですが、現在ではハッキリとした原因は解明されていないようです。ただ乳がんにおいても説明しましたが、ホルモンバランスの乱れというのが発症の要因となっているのでは?という説もあるようです。
治療:外科的な手術が必要
動物病院にて原因となる卵巣や子宮を摘出する必要がある場合もあります。
予防:避妊手術
根本的な予防策として、避妊手術が挙げられます。健康的なからだなのに手術が必要か?という意見もあると思います。が、病気にかかるリスクを考えると飼い主さんにとっても悩ましい問題であると考えます。
繁殖をさせる予定がない場合は、避妊手術を受けておくと予防という意味では安心できますね。
うさぎと尿石症
症状:排尿パターン、尿の性状の変化
うさぎは無色透明~黄色~褐色までと様々な色のおしっこをします。人間と比較すると、一見すると“大丈夫??”という色の時もありますが…。
しかしその中にも病気による性状の変化があります。血尿が出る、においがきつくなる、おしっこの回数が極端に増えたり、減ったりするなどの病的な変化が見られます。
原因:尿管に結石?
人間と同じくおしっこは腎臓で作られます。腎臓~尿管~膀胱~尿道(これを尿路という)を通過しからだの外におしっこを出すわけですが、尿路のどこかに石が出来てしまう事が原因となっています。
結石の原因は、過剰なカルシウムの摂取や水分摂取量の不足が考えられます。
治療:内科的?or外科的?
これもまた人間と同じなのですが、石の大きさによって治療内容が変わってくるそうです。小さければ内科的に治療を行えますが、石が大きい場合となると手術をして外科的に取り除く必要があります。予防:牧草選びと水分
からだの中の水分が不足し脱水状態になると、からだの中のカルシウム濃度が相対的に上昇し病気になるリスクが増えると言われています。なので、うさぎさんはいつもたっぷりと水が飲めるように給水ボトルの大きさを考えてあげることが必要です!
また余分なカルシウムの量を抑える方法ですが、牧草選びにあると考えます。代表的な牧草は“イネ科のチモシー”や“マメ科のアルファルファ”があると思います。
これらの違いの一つが“カルシウムの含有量”なのです。チモシーと比較すると、マメ科のアルファルファの方がカルシウム成分が多く含まれているのです。予防策としては牧草を“チモシー”メインにすることが考えられますU(・x・)U
おわりに~今回のまとめ~
今日はうさぎの生殖器・泌尿器の疾患についてお伝えしました。いくつか人間と共通する箇所もあったので、理解しやすかったのではないでしょうか?
いずれの疾患もご自宅では治療は難しいですが、予防をすることは可能ですのでこれを機にうさぎさんの生活環境などを見直してみてはいかがでしょうか?
また避妊についてですが過去に記事がありますので、ページ下にリンクを張っておきます。よろしければ合わせてお読みくださいm(__)m
~今回のまとめ~
- がんは症状が目立たず、発見が難しいとされている。
- 子宮の病気は、避妊手術で未然に防ぐことができる。
- カルシウム含有量は「アルファルファ」>「チモシー」である。
皆さんも、うさぎと暮らしてみませんか?
それではこの辺で、ぽぷらいふ!でしたU(・x・)Uノシ
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