うさぎと野草。~食べられる?食べちゃダメ?~
日中は暖かくなり始め、徐々に春の陽気を感じられるようになってきた試される大地、ここ北海道です。
うさぎ飼いさんにとっては『楽しいうさんぽシーズン』が訪れたことでしょう。
うさんぽ連れてけよ。
そんな『うさんぽ』の楽しみの一つと言えば『野草をおいしそうに食べるうさぎ』の姿を見られることだと思います。
野草ビュッフェだよな。うさんぽ連れてけ。
しかし『野草』の中にはうさぎが食べてはいけないモノも存在します。
今回はそんな『うさぎと野草』についての知識をつけ、うさんぽをより安全で楽しいものにしよう。という趣旨でお送りします。
タンポポうまいんだよなぁ…。
うさぎは野草を食べ分けられる!?
『うさぎは食べてはいけない野草と食べられる野草を嗅ぎ分けられる。』
なんて話をたまに耳にすることがあります。
結論から言うとこの説は『ほぼ誤り』だと捉えて下さい!
もちろん本能的に避けられる野草もあるのかも知れないのですが…飼い主としてはこれだけで安心してはいけないと思うからです。
では何故こんな知識が広まったのでしょうか?
野生のうさぎについて
そもそもうさぎは習性として『慣れた餌しか食べない』または『新しいものに対しては警戒心が強い』のです。
本能的な観点から見ると、みだりに野草を食べるという行動は見られないと思います。
俺は意外と色んな草食べちゃうぜ。
そうだね。いつも困ってるよ。
しかし先述した習性は生まれながらにして持っているものではないのです。
うさぎは親うさぎが食べている安全な野草だけを食べ、それ以外の野草を食べないことで毒草を回避しているものと考えられています。
ですので冒頭で述べた『うさぎは食べてはいけない野草と食べられる野草を嗅ぎ分けられる。』はあながち誤りでも無い訳です。
ですが、ペットとして育った飼いうさぎの場合はどうでしょうか…?
ペットのうさぎは…?
さて、ここまで野うさぎの習性についてお伝えしましたがペットとして飼われているうさぎの場合を考えて見ましょう!
お。俺のことだな。
繰り返しますが、この習性は親うさぎの野草の食べ方を模倣して培われてたものなのです。
ではペットうさぎはどうでしょうか?
多くのペットうさぎは生後間もなくすると親から引き離されて生活しています。
親と離れた生活してきたうさぎは、親うさぎと一緒に外で野草を食べる機会を経験せずに飼い主さんの元へやってくるのです。
つまりペットうさぎは野うさぎ伝統の習性を知らないのです…。
ですので飼い主の皆さんは『うさぎは食べてはいけない野草と食べられる野草を嗅ぎ分けられる。』というのは『誤り』であると捉えた方がいい訳なんです。
元々警戒心がとても強い動物ですので、なんにでもすぐにがっつく。ということが稀なのでしょうが…飼い主さんが把握して『毒草回避』に導いてあげる必要があります。
では食べてはいけない野草って一体何なのでしょうか?
うさぎが食べちゃいけない野草
人間にとっては色鮮やかできれい、ヒーリング効果もありそうな植物ですが、うさぎさんとっては危険なものもあるのです…。
綺麗な草や花はうまそうだ…。
食い意地の強い奴め…。
全て挙げるとキリがないので一部を抜粋してご紹介します!
公園や道路脇などでよく見かける植物を中心にまとめましたので、下の表をご参照ください!
野草の名前 | 画像 |
---|---|
アサガオ | |
イチイ | |
キョウチクトウ | |
クロッカス | |
スイセン | |
すずらん | |
ニチニチソウ | |
パンジー | |
ヒガンバナ | |
ポインセチア |
なんだかうまそうな草や花ばっかだな。
例え野草や花を食べさせるつもりが無かったとしても、「あ、綺麗だから一緒に写真でも撮ってみよう!」と思って近づいてしまう…。
という状況も予想されますので、これらのうさんぽ中にこれらの植物を見かけたら近づかない方が無難でしょう。
では反対に食べられる植物ってなんでしょうか?
うさぎが食べられる野草
さて、うさぎが食べることができる野草とは一体何なのでしょうか?
だから、俺はタンポポが好きだ。
タンポポ厨のぽぷさんは置いといて…
これまた一部を抜粋した表を作ってみましたのでご覧ください。
野草の名前 | 画像 |
---|---|
エノコログサ | |
オオバコ | |
クローバー (シロツメクサ) |
|
ササ | |
タンポポ | |
ナズナ | |
ハコベ | |
ヨモギ |
どうでしょうか?道端や公園でよく見かける植物だと思います。
俺の…俺のたんぽぽ!!
いや。ぽぷさんのではない。断じて。
では最後に野草の注意点について書き綴ります!
野草を食べさせる時の注意点
ここまではうさぎの身体に害を及ぼすのか否かという観点で『食べられる』『食べられない』を分けてきました。
しかし飼い主さんが気をつけるのはそこだけではありません。
その野草が育った『環境』にも気をつける必要があるのです。
どうゆうことだ?たんぽぽ見つけたらすぐ食べるぜ?
ぽぷさん、うるさい。
では『環境』に気をつけるとはどうゆうことなのでしょうか?
人間を例に挙げて考えてみる。
私たちが買い物で手にする時、何を考えますか?
何も考えない人もいるでしょうが…その野菜の『産地』くらい気にかける人もいると思います。他にも『痛んでいないか?』『栄養価は?』などとチェックすべきポイントはいくらかあるわけです。
いつもすぐカゴに入れてるじゃねえか…。
・・・。
では何故気にするのでしょうか?
おそらく体内に取り入れる以上、新鮮かつ無害でおいしいものが食べたいと思うからだと思います。
この考え方を『うさんぽをするうさぎ』にトレースして考えて見ましょう。
うさぎに安全な野草って?
うさんぽ外に出かけたうさぎにとって、公園などは人間でいう食べ放題のビュッフェに見えているのかもしれません。
その通り。公園はビュッフェなのである。
ここでは『産地』と『栄養価』について掘り下げて考えて見ましょう!
産地について
その公園の草は管理者によって農薬などが散布されていませんか?あるいは交通量の多い道路沿いに面していませんか?
農薬や排気ガスなどの化学物質が大量にかかった植物はうさぎに悪影響と言えますね。人間ですら問題になりますが、こと小さな身体のうさぎへの影響は更に大きいと言えます。
与えたい場合は摘み取って自宅に持ち帰り、しっかりと流水で洗い流すことも必要ですね!
栄養価について
先述したように確かに「与えてもよい植物」は存在します。
ですが適正な量を守ることが大切なんです。
アルファルファチモシーのようにCa成分(カルシウム)が豊富に含まれている野草が多かったり、また野草自体が生なので水分が豊富に含まれているのです。
Caが多過ぎると尿管結石の原因になりますし、水分が多過ぎると下痢の原因になってしまいます。
「花をあとちょっとぐらい食べさせようかな…?」と考える方もいますが、その"ちょっとくらい"という考えが既に『人間目線』な考えであることを思い出して下さい。
人間に比べるとはるかに小さな動物であるうさぎにとって、花1輪がどれほどの影響を及ぼすのか?ということを飼い主さんは考えなくてはいけないのかもしれません。
まとめ。
長々と書いてきましたが、うさぎと野草についてご理解いただけたでしょうか?
野生下の植物を食べる以上、少なからずリスクはあると思います。しかし飼い主さんの知識次第で、そのリスクを回避もしくは軽減できます。
今回の記事で挙げたこと以外にも注意すべきポイントはたくさんありますので、うさぎ飼育関連の書籍などで情報収集をしてみてはいかがでしょうか?
皆さんとうさぎさんの『うさんぽライフ』がより一層楽しくなることを願って、今回の記事を終わりたいと思います。
長い文章をここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました。
たくさんの方に読んでいただきたいので、よろしければSNSなどでシェアしていただけると幸いです…。
それではこの辺で、ぽぷらいふ!でしたU(・x・)Uノシ
でした。
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